BtoBブランディングとは?「機能的価値」から「情緒的価値」への転換と動画の役割
- スタジオ白鯨 StudioHakugei
- 2 日前
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「自社の技術力には自信があるのに、なぜか競合にコンペで負けてしまう」「営業担当者の属人的な努力でしか新規開拓ができない」。BtoB企業の経営者やマーケティング担当者から、このような悩みをよくお聞きします。
その原因は、もしかすると「ブランディング」の不在にあるかもしれません。
「ブランディングなんてBtoC企業がやるものでしょ?」と思われる方も多いでしょう。しかし現在、BtoB企業においてこそ、ブランディングの重要性が急速に高まっています。
この記事では、博報堂や電通といった大手広告代理店の知見も交えながら、BtoBブランディングの本質を紐解き、その強力な伝達手段としての「動画」の役割について解説します。
BtoBブランディングの本質とは何か?
「機能的価値」だけで勝負できる時代は終わった
BtoBビジネスにおける購買決定は、BtoCのように「なんとなく好きだから」という衝動買いではなく、複数の決裁者が関わる合理的・組織的なプロセスを経ます。そのため、これまでの日本のBtoB企業は「機能的価値(製品の性能、スペック、価格など)」をアピールすることに注力してきました。
「良いものを作れば売れる」「スペックを数字で示せば納得してもらえる」という考え方です。
しかし、電通コンサルティングの指摘にもあるように、技術の進歩により製品のコモディティ化(同質化)が急速に進んでいます。新しい機能を出してもすぐに競合に模倣され、機能的価値だけで差別化し続けることは極めて困難になっています。
BtoBにこそ「情緒的価値」が必要な理由
そこで重要になるのが「情緒的価値」です。情緒的価値とは、「その企業が目指すビジョンへの共感」や「この会社なら任せられるという信頼感」「一緒に働きたいという憧れ」といった、目に見えない価値のことです。
博報堂コンサルティングのレポートでは、BtoBの購買プロセスにおいて、現場担当者が起案し、上層部が稟議を通す際、最終的な決め手となるのは「企業の目指す方向性や経営の安定性」といったコーポレートブランドの力であると解説されています。
つまり、BtoBブランディングとは、「機能的価値(What/How)」に加えて、「なぜ我々がそれをやるのか(Why)」という情緒的価値を言語化し、顧客や社会と共有することで、“共創パートナーとして選ばれ続ける理由”を創り出す活動なのです。
BtoBブランディングがもたらす3つの効果
情緒的価値を高めるBtoBブランディングに取り組むことで、企業には以下のような具体的な効果がもたらされます。
効果 | 具体的な内容 |
1. 価格競争からの脱却 | 「この会社にお願いしたい」という指名買いが増えるため、相見積もりや過度な値引き要求を回避しやすくなります。 |
2. 採用力の強化 | 企業のビジョンやカルチャーが明確になることで、それに共感する優秀な人材が集まりやすくなります。 |
3. 従業員エンゲージメントの向上 | 自社の社会的な存在意義(パーパス)を再認識することで、社員のモチベーションや誇りが高まります(インナーブランディング効果)。 |
ブランディングを体現する手段としての「動画」
では、この目に見えない「情緒的価値」や「企業のビジョン」を、どのようにステークホルダーに伝えればよいのでしょうか。テキストや静止画だけでは、熱量や空気感まで伝えるのは至難の業です。
ここで、強力な手段となるのが「動画」です。動画はブランディングの目的ではなく、あくまで「手段」ですが、情緒的価値を伝える上でこれ以上ない適性を持っています。
なぜブランディングに動画が適しているのか?
1 圧倒的な情報量と「非言語情報」の伝達
動画は、テキストの数千倍もの情報量を持つと言われます。経営者の語る熱量、社員が働くオフィスの空気感、製品が作られる現場の臨場感など、テキストでは表現しきれない「非言語情報」を直感的に伝えることができます。
2 ストーリーテリングによる共感の創出
人は論理(機能的価値)で納得し、感情(情緒的価値)で動きます。動画は、企業の歴史や製品開発の裏側にある苦労、顧客の喜びの声を「ストーリー」として描くことで、視聴者の感情を揺さぶり、深い共感を生み出します。
3 複雑な概念の視覚化
BtoB企業の技術やサービスは、専門的で難解なことが多いものです。アニメーションやインフォグラフィックスを用いた動画であれば、目に見えないサービスや複雑な仕組みを、誰にでも分かりやすく視覚化できます。
成果を出すBtoBブランディング動画の作り方
ただかっこいい映像を作ればブランディングになるわけではありません。成果を出すためには、以下のステップを踏むことが重要です。
1. 「誰に」「何を」伝えるかを定義する(ブランドの言語化)
動画を作る前に、まずは自社の「ブランド提供価値」を明確にする必要があります。ターゲットは誰か(顧客、求職者、投資家など)、自社の強みは何か、社会に対してどのような価値を提供するのかを言語化します。ここがブレていると、どれだけ映像が美しくても誰の心にも響きません。
2. ターゲットの感情を動かす「ストーリー」を設計する
言語化したブランド価値を、どのようなストーリーで伝えるかを設計します。単なる会社案内や製品紹介ではなく、「なぜその事業を行っているのか(Why)」に焦点を当て、視聴者が自分ごととして捉えられるような文脈を作ります。
3. 適切なトーン&マナーで映像化する
企業のブランドイメージに合ったトーン&マナー(映像の質感、音楽、ナレーションの語り口など)で制作します。誠実さ、革新性、親しみやすさなど、目指すイメージを映像全体で表現します。
まとめ:ブランディングは「投資」である
BtoBブランディングは、一朝一夕で成果が出るものではありません。しかし、機能的価値による差別化が限界を迎えている今、情緒的価値を築き上げることは、企業の持続的な成長に不可欠な「投資」です。
そして、その投資効果を最大化し、企業の想いをステークホルダーの心に深く刻み込むための強力な武器が「動画」なのです。
「自社の強みや想いを、どう表現すればいいか分からない」「ブランディングの第一歩として動画を活用したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
スタジオ白鯨では、企業の「らしさ」を引き出し、ターゲットの心を動かす動画制作をサポートしています。




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